「アクアミカ」の主成分パーヒドロポリシラザン・有機溶媒・少量の触媒により構成さ
れ、パーヒドロポリシラザン(Perhydropolysilazane)という独自の物質が大気中の
水分と反応してシリカガラスに転化することを利用しています。 |
アクアミカは大気中の水分と猛烈な勢いで反応します。シリカガラスに転化するま
での時間は、気温や湿度などの環境に左右され、平均的な環境下では約2週間で
密度2.0の緻密なシリカフィルムとなります。(理想的な石英ガラスの密度は約2.2) |
アクアミカでコーティングすることで、様々な基材表面を、通常1ミクロン以下という、薄いガラス膜で覆うことが出来、ガラスのもつ硬さ・耐久性・親水性などを発揮する事ができます。これにより、汚れをプロテクトする防汚、金属の腐食を防止する防食、基材の傷を防止する防傷、などの機能を得る事ができます。 |
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※密着性イメージ |
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アクアミカでは非常に活性で、塗装成分のOH,COOHなどの官能基と化学結合す
ると同時に、アクリルやウレタンなどの樹脂と相溶するため、高い密着性が得られます。空気中の酸素・水とも反応し硬化するため塗装面から剥がれ落ちるといった事はありません。 |
アクアミカ最大の特徴である防汚性は、表面硬度に起因しています。自動車ボディにつく水垢のように、軟らかい塗装表面には汚れが中に入ってとれなくなります。アクアミカによる薄いシリカガラス膜がこれをプロテクトします。この裏付けとなるデーターが左記の図です。ナノインデンターという特殊な装置により製造メーカーの実測数値です。
高温焼成させたアクアミカは、ソーダガラス以上の硬さを示し、常温で1ヶ月硬化させたものでも、ガラスの半分程度の硬さにまで達しており既存のハードコート材と比べても、圧倒的な違いを証明しています。 |
※鉛筆硬度とは異なります。鉛筆硬度は塗布した基材の硬さに大きな影響を受けます。
基材を含めた一種の破壊試験です。 |
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コーティング材 |
硬化強度 |
弾性率(GPa) |
硬度(GPa) |
アクアミカ |
室温×1ヶ月 |
33 |
3.2 |
アクアミカ |
900℃×30分 |
74 |
9.4 |
ガラス |
- |
80 |
8.1 |
自動車用A社
コーティング剤 |
室温×1ヶ月 |
3.5 |
0.2 |
シリコーンハードコート |
- |
4 |
0.8 |
アクリルハードコート |
- |
5 |
0.4 |
ポリカーポネート |
- |
3 |
0.3 |
※ナノインデンテーション法による薄膜の硬度測定データー |
基板 |
アクアミカ |
塗布法 |
膜厚 |
照射時間 |
結果 |
ウレタン塗装
カラー銅版
(ブラック) |
NP140-01 |
フロー |
約0.1ミクロン |
300時間 |
光沢あり、変色せず |
NP140-02 |
〃 |
約0.2ミクロン |
〃 |
〃 |
NP140-03 |
〃 |
約0.3ミクロン |
〃 |
〃 |
なし(コントロール) |
- |
- |
〃 |
光沢なし、グレーに色褪せ |
ポリエステル塗装
銅板
(ベージュ) |
NP140-01 |
スプレー |
約0.2ミクロン |
〃 |
光沢あり |
なし(コントロール) |
- |
- |
〃 |
光沢なし |
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強い紫外線、温度、湿度による左記図の加速試験結果で、長期耐久性に優れることが確認できます。しかし、素材がガラスなので飛び石や事故で破損する事がありますが、その強度と弾力性により、通常走行では全く問題ありません。 |
車種/施工内容 |
新車施工 |
中古車施工 |
軽自動車 |
軽自動車全般 |
31,500円 |
36,750円 |
小型自動車 |
ヴィッツ フィット ベンツA |
36,750円 |
42,000円 |
普通自動車(M)/外車普通車(M) |
RX-7 ゴルフ Z3 |
42,000円 |
47,250円 |
普通自動車(L)/外車普通車(L) |
アコードW ポルシェ Cクラス |
57,750円 |
63,000円 |
ミニバン/RW(M)/大型自動車/外車大型自動車(M) |
セルシオ 5・6・8シリーズ Eクラス |
68,250円 |
78,750円 |
ミニバン/RW(L)/1Box(M)/外車大型自動車(L) |
ステップW エスティマ Sクラス |
78,750円 |
99,750円 |
1Box(L)/外車1Box |
ランクル エルグランド Gクラス |
99,750円 |
120,750円 |
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ボディーコーティングやWAXには量販店で普通に販売されているものや、雑誌や深夜TVの通販やネットで販売せれているものなど、数え切れないほどあります。我々スタッフ一同この磨きという仕事でお金を頂くようになる以前には、まずは自分達の車や会社の代車、整備で入庫した仲間の車や身内の車、オークション出品車やお店の展示車、サービスで納車する車の磨きなどで10年以上の歳月をかけて、さまざまなコーティング剤(プロ用、一般用問わず)を試してきました、下地処理はある程度確立されているので、下地さえ丁寧に仕上げれば仕上げでどんなコーティング剤をを使っても、仕上がりはそこそこにはなります。問題はその後の耐久性やそのコーティング剤の性質です、ひどいものは一度雨に降られただけでがんこな雨じみだらけになりそれを落とすのに下地処理と同じくらいの労力を要したり、新車に施工しても1ヶ月も効果が持続しないものや、窓ガラスに油膜をつくりやすいものなどとてもコーティング剤と呼べないものもたくさんありました、コーティング剤として売られているのに成分を見るとただのカルナバだったりシリコンだったりします、これはどちらかというとWAXです、よく艶が出てころころ水をはじきますのでしばらく気持ちがいいのですが長くはもちません、はじいた水がレンズ変りになりウォータースポットもできやすくなり、効果がなくなったWAXは油よごれみたいなものです。しかし毎月定期的に水垢落としをしてちゃんとした固形WAXなどを使用していればそのへんの1年ノーWAXでOKなどとうたわれている粗悪なコーティング剤を信じて1年ほったらかしにするよりずっとましです。よく磨き好きなお客様でネットなどであれこれ取り寄せて前にかけたWAXだかコーティングを落としもせずに、せいぜい鉄粉落としと水垢落とししたくらいで新しいものを塗っては今度のはすごいきくとかもちがいいとか言われる方が多数いらっしゃいますが、あまりあてになりません中にはほんとにいいものだからと品物を試してくれと置いていかれる方もいました、試すのは嫌いではないので今でも新しい見慣れないものが出るとついつい試してしまいますがその多くはコーティング剤がすごいのではなく、その広告を考えるコピーライターがすごいのです、おそらく彼らはあれだけの広告を考えるのに製品も成分表も見たこともないんだと思います。材料と性質はかけはなれていますが、ものすごく購買意欲をかきたてられます、これははやりのダイエット食品などと酷似していると思います。その時はやっている物質や成分キャッチフレーズがよく使われます、なんとかイオン、チタン、ナノテクノロジー、コエンザイム、カプサイシン、脂肪燃焼、超親水技術、光触媒.....良くも悪くも効果が確認できる前には新製品が出ます。私が覚えてるかぎりでは初めて車を買ったのが18年前なので、ここ18年間はその繰り返しです。それでも無駄な時間とお金をかけていろんなものを試し、結局今まで使ってきた樹脂系のフッ素ポリマーでシリコンの入っていない昔から使われているオーソドックスなコーティング剤に戻ります。
これは中古車仕上げでも車庫保管ならば1年は楽にもちます、車庫なしでも半年は効果が落ちません、その辺の広告にくらべれば地味な数字ですがそれが現実です。何年もかかって新車、中古車さまざまな年式いろんな色をあらゆる方法や材料で磨きその経過を長期にわたり観察してきた結果です、今でもこのポリマーは使用しております、前おきが長くなりましたがこれから御紹介するガラスコーティングはこの樹脂系フッ素ポリマーの性能を遥かに凌ぎます、一番はじめに施工した車がやっと5年たち車庫保管ではないのである程度汚れはついてしまいましたが細かいコンパウンドで磨き直せば綺麗なガラスコートが残っています。
どうしても走行していれば鉄粉や汚れは0というわけにはいきませんがこのガラスコートの膜は多少コンパウンドで削ったくらいでは落とせないくらい硬く長持ちします、3年くらい経過した車庫保管の中古車などはまだまだピカピカです、艶もよくいわれますが塗装に水をかけたように
一枚ラッピングをしたような深みのある艶になります。とにかく材料の強度と耐久性が段違いです。ちょっとした小キズなどを鈑金塗装で直す時などコーティング膜がなかなかおちないので鈑金業者に怒られます、事故で保険など使うときには保険もききます。保険会社にもよりますがガラスコートしてあることを伝えれば別に査定してくれます。これからはどこの業者さんもこちらの材料が主流になっていくと思いますが値段が高いことや施工が簡単でなくごまかしがきかないので注意が必要です。
ガラスコートの材料にもいろいろありUVカット成分や特殊な撥水加工ができる成分を配合したものやはやりの光触媒を配合したものなどいろいろありますが、只今その効果を当社なりに試験中です、UVカットは魅力ですがいろんな用途でUVカットものは数多くありますがあまり効果が持続するものはありませんし、ガラスコート自体の耐久性は5年以上前に施工したものがあるので確認できましたが光触媒や他の成分は車の塗装面という過酷な条件にさらされて、期待した効果が持続するものであるのか疑問な点がたくさんあるので今は純粋なアクアミカを主成分とした昔から使っているガラスコートを使用しています。
しかしながら新しい材料には非情に興味があるので今試しているものが何年かあとにうたってある効果が持続していればお客様にもお勧めしたいと思います。 |

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